株式会社丸運

社長インタビュー

Q1

2017年度から、「経営計画体系」を刷新されましたね。

A1

はい。丸運は今年で創業126年を迎えましたが、創業者スピリッツである「利他自利」の精神に基づく「丸運グループ経営理念」は普遍的な価値観であり、変わることも変えることもありません。ところが、「経営理念」のもとに展開する「中期経営計画(具体的な実行プラン)」までの間に「経営計画の座標軸や目指す方向」が明示できていなかったため、従来は両者の間にやや乖離感がある印象がありました。そこで、昨年「丸運グループ長期経営ビジョン(10年後の丸運のあるべき姿)」を具体的に明示し、そのアプローチとして「丸運イノベーション(実現のための行動指針、ガイドライン)」を共有しました。この結果「丸運グループ経営理念」と「中期経営計画(組織の事業計画、個人の行動計画)」とがつながり、全員の向かうべき方向と具体的な日々の業務計画が収斂されてきたと考えております。まだ、スタートして一年を経過したところですが出応えは上々です。

経営計画・経営戦略へのリンク

Q2

第二次中期経営計画(2017年度~2019年度)の進捗はいかがですか?

A2

順調です。初年度は、ほぼ目標どおりの結果となりました。セグメント別には多少ブレがありますが、おおむね巡航速度で快調なクルージングを開始したとお考えいただいて結構です。順調な分野を特記しますと、「流通貨物部門が通期で初の黒字決算となり、前年度から大幅に良化した」ことや「国際貨物部門の成長が著しく、中計目標比で増収増益、海外ビジネスも中国現地法人3社が黒字で揃い踏みとなった」ことがあげられます。ベトナムにおける現地法人も無事に昨年8月に立ち上げることができました。まだ、連結非対象で、赤字ではありますが、今後が非常に楽しみです。

(有)丸運物流ベトナム

Q3

当初、想定していなかったような課題は発生していませんか?

A3

あります。「労働力(ドライバー)不足に端を発する労働条件の改善」が待ったなしの課題として浮上してきました。Eコマース等の急伸で、配送効率があまり良くない宅配輸送量が大幅に伸長した結果、「輸配送能力を上回る配送量が惹起した宅配貨物の配送遅延」や「慢性的なドライバーの長時間労働」、「長時間労働で発生した時間外労働の不払い問題」などが顕在化し、これらを解決するための労働コストの上昇分のご負担を荷主の皆さまにご理解いただく運賃改定交渉が始まりました。これと相俟って「働き方改革実現会議(自動車輸送事業)の答申」や「新総合物流施策大綱の施行」が進展し、これらの事象に対して丸運としてどのように取り組んでいくかを考える必要があります。丸運には、宅配部門はありませんが、荷受け、荷届けの際に発生する手待ち時間や荷積み、荷降ろし作業の負担が増加していることは間違いありませんので、荷主の皆さまにご理解いただく努力を実行していく必要があると考えております。追々とご理解は進んでいると考えておりますが、もう暫く時間がかかりそうです。

Q4

昨年から、ダカール・ラリーに出場するチームの協賛をされていますね。

A4

そのとおりです。2017年からダカール・ラリーの2輪(Moto)部門に、風間深志(監督)、風間晋之介(ライダー、三男)の親子で参戦している「チーム風間」の応援をしています。昨年は67位、今年は44位で見事に二年連続完走いたしました。14日間(荒天のため2日間は移動のみ)で、南米3カ国(ペルー、ボリビア、アルゼンチン)、温度差約50℃、標高差約5,000m、走行距離約9,000㎞を駆け抜ける「世界で一番過酷なラリー」と誰もが認めるダカール・ラリーを完走した「風間スピリッツ」とは、「安全走行、健康管理、チームワーク」だと監督は明言しております。これは、丸運が平素、業務に取り組む姿勢と全く同じであり、大いに共感するとともに、その実現のためにスポンサーを務めているものです。今年は思いがけないアクシデントに見舞われ、リタイアも覚悟せざるを得ない状況となったのですが、翌日の競技が悪天候で中止となってマシンのメンテナンスができ、完走することができました。「運」も味方してくれたと風間監督は述懐していますが、我々の丸「運」マークが至る所についていますから、当然と言えば当然でしょうか。

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Q5

最後に、株主、投資家の皆さまに一言お願いします。

A5

丸運は、地味な会社であり、ニュースや報道の対象となったり、テレビコマーシャルで宣伝するようなことはありません。急伸中の株価もまだまだ値ごろ感があり、売買していただいている方も殆どが個人の皆さまです。こうした皆さまのご期待にお応えするためには、堅実な経営の下、安定した利益を確保し、安定した配当を続けていくことが一番大切ではないかと考えております。また、皆さまに事業内容をご理解いただく機会は、このホームページや株主通信でトピックスをお伝えするなど限られています。昨年、ホームページをリニューアルいたしましたのも、株主、投資家の皆さまに丸運の現在と将来の目指す姿について、よりご理解を頂くためのものでありますが、ご感想はいかがでしょうか。ご意見やご要望があれば是非お寄せください。

今後とも、丸運をよろしくお願いいたします。

2017年10月1日 荒木康次